ゆめまる日和

自分の人生を生きたいと願う人生体験記

30代女性が中型バイクの免許を取った話

小さい頃、サイドカーゴールデンレトリバーを乗せて運転している外国人中年男性の映像をテレビで観た。(旅番組だった気がする。)
「い〜な〜、カッコ良いな、犬可愛いな、犬乗せてバイクって乗れるんだ!大人になったらいつか乗りたいな〜」と瞬間的に思ったのを覚えている。でも、それ以降バイクの免許を取る、バイクに乗るに至るまで気持ちを動かす出来事がなかった。

教習所申し込みまで

免許取得に向けて、大きなきっかけとなったのが・・・

アニメ「スーパーカブ」!!
女子高校生がHONDAスーパーカブに出会い、世界が広がる様子を描いた物語。

小熊ちゃん(上記作品の主人公)は生活を便利にする実用目的で乗り始めたわけだが、生活に彩りが出て、バイクの楽しさを感じる姿を見て、女性の趣味バイクとしての免許取得に心が動いた。
そして、時はちょうどコロナ禍。
当時勤務していた職場は基本週5在宅(たまに出社)となっていた。
在宅勤務となった事で通勤時間が大幅短縮され、自由時間が増えた!
自宅近くの自動車教習所までは徒歩で行っても約25分という近場。
仕事後でも教習に間に合う事が判明し、今がまさにタイミングなのではと思ったのだった。

いざ、入校!!

緊張しつつ自動車学校へ向かう。
すんなり入校出来るかと思いきや、バイク車庫に案内される。
女性でバイクの免許取得を希望する人に対しては、入校前にバイクの引き起こしとセンタースタンドを掛けることが出来るかチェックがあった。
(自動車学校によって入校前チェックがあるかは異なると思う。)

センタースタンド掛けは難なく成功!
問題は、引き起こし。
何度やっても上がらない。筋肉は限界、はち切れそう。
お手本を何度も見せてくれて、コツも教えてくれたけど、上がらんものは上がらん。
30分程経って、教習所の人から、「んーちょっと難しそうだね。筋肉つけて、またリベンジしてください。」と言われて、あえなく撃沈。

わたし自身、早々に(5−10分くらいで)感じてた。「あ、これ無理だ」って。
なぜなら、約半年程在宅ワークをしていた中で筋肉の衰えを猛烈に感じていたから。
教習所の人も何とか入校させてあげようとしてくれたと思う。
あれこれ説明してくれて、30分も時間を割いてくれたのに、申し訳なさと不甲斐ない気持ちになった。

翌日は全身筋肉痛で動けなかった。
こんなに身体の筋肉を使っていなかったのかとしみじみ実感。
でも、リベンジは1週間後に決めた。
1週間だと大して変化は無いかもしれないけど、プロテイン買って、筋トレした。
Youtubeにアップされているバイク引き起こし動画をたくさん見みて、イメトレも何回もした。

1週間後の入校リベンジ日。
上がった。
何で上げられなかったんだろう?と不思議になるくらい、すんなり上がった。
と言うことで、無事入校できた!!!
ここからやっと教習が始まった。

教習開始から免許取得まで

学科は難なくという感じ。
問題は、実技。どのくらいアクセルを開けたら良いのか分からなくておっかなびっくりだし、シフトチェンジも下手くそでガックンガックンしてたし、エンストもするし、バイク倒しまくるしで、全然楽しくなかった。
でも、何度も転んだおかげで、何度も引き起こしをすることになって、転び過ぎて、引き起こすまで、リアルに5秒で起こせるようになった。
思い返すと、この経験はしておいて良かったと思っている。
バイク乗りの友人や知人はいないので、免許取得後のツーリングは一人きり(ソロライダー)というのが決定していた。誰かと一緒にツーリングとなれば、何かあってもサポートは得られると思うが、一人きりだと自分でどうにかするしかない。取り敢えずは、ツーリング先や道路途中でうっかり立ちごけした時に、一人でもバイクを引き起こせるという経験と自信を持つことが出来た。

実技が楽しくなりだしたのは、5−6回目以降だったと思う。
特に好きだったのは、スラローム一本橋急制動
バイクを操作している感があったから好きだったんだと思う。
なんやかんや全ての教習を経て、緊張の卒業試験も合格!
免許センターでの学科試験も無事合格し、晴れて普通自動二輪車(中型バイク)の免許を取得!!!

ワクワクとドキドキのバイク納車日を終えて、免許取得から約2年になるが、楽しくマイペースでバイクライフを送っている。
今の所、中型バイクの免許で満足はしているが、大型バイクの免許を取っても良いかもなーと思っている。
そして、いつかサイドカーも買いたいし、犬も飼いたい。
小さい頃にテレビで観た、サイドカーに犬を乗せてツーリングが出来たら良いな。

おまけ話:なぜ、車の免許じゃなくてバイクの免許?

普通自動車免許は持っていない。
車はあれば便利だけど、必須という程ではないレベルの所に住んでいる。
何となーく免許を取るタイミングを逃してしまっていた。
バイクと同じタイミングで車の免許を取ることも考えたが、やめた。

日本のような教習所がなく、免許取得の制度が異なる国に住んでいた時に、運転の練習をした事がある。
広い駐車場で初めて運転をしたが、教官代わりに助手席に座っている人からは、「もっとアクセル踏んで!このスピードだと歩いた方が早いよ!」と言われる始末。
曲がる練習する度に、「もし今そこに何か物があったら、絶対擦ってるよ」と言われ続けた。自分自身の身体の指先・足先よりも遠くなる車幅と車体そのものが一緒に動く感覚が掴めず、「運転あかんわ、これじゃ事故起こすわ、世の中の為にも車の運転はやめとこ。(流れてない関西人の血が騒いだ)」となった。

バイクはどうかと言えば、個人的には自転車に近い感覚だと思っていた。
もちろん大きさとか重さとか操作方法とかは全然違うけど、同じ二輪だし、自分の身体から車体の端が離れすぎてないから、四輪よりは運転感覚掴みやすいかなと思った。それに、視界を遮るフレームがないので、360度オープンビューなのは周囲を確認しやすいし良いなと思ったので、バイクだけ免許を取ることにした。

おまけ話がおまけじゃない位に長めなのはご愛嬌。